脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)

〜歩行困難と足の筋肉の硬直症〜
(立ちっぱなしの姿勢での仕事が原因)

2007年3月、腰痛と左足の痺れ現象が起こり、医師の診断で「坐骨神経痛と椎間板ヘルニア」と言う病名で、約1年ほどリハビリも含め、運動療法を続けました。

その結果かどうか分からないが、両足のしびれ現象がなくなり、腰痛もあまり気にしない期間が2年半、この5月まで続きました。

その腰痛が再発したようです。

5月18日から、東京の有明にあるビックサイトで開催された食品と健康食品などの展示会に出展者として参加、3日間硬いコンクリートの床の上に立って、商品説明や顧客との対応に追われました。

これが私の腰にはかなりの負担になったようで、終了した翌日の22日の朝、起床が出来ないほどの腰痛が発生しました。

痛さをこらえて起き上がり、ゆっくりと歩き始めましたが、腰に重苦しい重圧感が残り異常な状態です。

「3年前の坐骨神経痛の再発かな」一人でつぶやきながら、寝室から居間への廊下を歩き、思い切って腰を前後左右に動かしますと、痛さはあるものの激痛にはならず、またしびれもありませんでした。

これでは生活に支障はないな、なんとなくほっとしたものの、重い痛みは継続します。

そういえば、坐骨神経痛発生の時期、よく足のつりとかこむら返りという、筋肉の硬直による痛みで、夜間眠りを妨げられましたが、それと同じ症状が昨年後半から時々起こっていたことを思い出しました。

それをヒントに、足のつりについての拙文をこのマガジンで発表したこともあります。

夜中に起こる筋肉の硬直で、飛び上がるほどの痛さで目覚め、枕元においてある「フルボ酸液」をティッシュに滲みらせ、患部に塗りますと瞬間的に痛みが取れますので、自分自身の秘薬として愛用していました。

考えますとこの夜間の足のつりと、今回の腰痛とは関連しているような気がします。

と申しますのも、展示会での疲れ以前に、歩行中何度か足の異常が発生、思わず立ち止まって休んだことがあります。また長距離を歩きますと足の疲れを異常に感じることが再三でした。

駅の階段を上り下りした後、プラットホームの椅子に腰掛ざるを得ない足の疲れを覚えたことも数回あり、ふくらはぎとすねの筋肉が異常に硬くなっていることもしばしばでした。

「私も歳をとったので、足腰が弱った」自覚症状のひとつにしていましたが、時により足の疲れが皆無のときもあり「あなたは健脚で、歩くのも早い」と多くの人から認められるのが通常でした。

それが思い出すように、異常が発生したり疲れたりが、少し多くなってきた最近でした。こんな状態のとき、展示会で立ったままの姿勢で永いこと過ごしたことが、ついに足腰の負担となって、翌日の朝の痛みとなったのでしょう。

ただし、足の筋肉の硬直現象や、突然の歩行艱難はやはり腰部の異常から来る、神経的な疾患と考えざるを得ないでしょう。

3年前「坐骨神経痛」と診断されたときも言われた「腰の痛みは、椎間板ヘルニア、脊柱間狭窄症、脊椎すべり症、骨粗しょう症、などいろいろあります」と解説も受けています。

また歩行困難も坐骨神経症もありますが、末梢動脈疾患(PAD)閉鎖性動脈硬化症など、足のつま先まで循環している大動脈が詰まったり細くなる、血行障害による異常もあることも知りました。

しかしこの血管による血行障害は、私にはまだおきていないようなので、足のつり、足筋肉の硬直、歩行困難症状などあわせると「脊柱管狭窄症」が最も疑われます。

「脊柱管狭窄症」とは、背骨の繋がりの胸椎、腰椎、仙骨などの真ん中に、神経などを通している、トンネルのような穴が繋がっています、これを脊柱管といいます。

この穴が何かの原因で狭められ、中を通っている神経を圧迫したり触れたりすると、狭窄症となります。

多分私もこの狭窄症だと思います。

といってこれは、自己判断で病院でのレントゲンやMRIの検査による診断ではありません。

3年前の坐骨神経通の診断の腰痛と違うところは、足の痺れが少ないことです。
それより歩くときの違和感が多いのが気になり、またすぐ疲れること、足の筋肉のはりが顕著なことです。

そこで多分「脊柱間狭窄症」の軽い症状の表れではないかと勝手な判断です。

またこの症状と病気が現れるのは、老化現象の典型的なものと、医学書に書かれている定説があることも、私の診断の根拠になります。

私も歳をとり、丈夫だと思っても、体のあちこちの機能が低下したり傷んだりしていることを感じることが多くなりました。

若いときにはほとんど罹らなかった医者にも、月一度は面会していますし、少しの異常も主治医に報告相談もします。

このような腰痛も話し合いますが、内科医と言うこともあり、的確な治療方法は「整形外科の分野」と言葉を濁します。

また腰痛は運動と体重コントロール、自分自身でリハビリ体操を行う努力が必要との一般常識的な答えが返ってきます。

しかし、これが大切で、無理な行動や運動など急激に行う間違いを起こさない限り、軽い運動とリハビリ体操などがもっとも無難な、対処療法でしょう。

私も以前、可能な限り体を動かし、軽いストレッチ体操と、整体師から教わったリハビリ運動を行っていましたが、腰痛が感じなくなって知らずのうちに取りやめていたことも確かです。

さて今週から再度、両足のひざを抱えだんご虫のように体を丸めたり、腰を伸ばしたり縮めたりの自己流体操を、畳の上で始めました。

「脊柱管狭窄症」の症状も、こんな運動によって少しずつ改善することを願っている今日です。