〜急な運動で起こした、筋肉のストレス〜
(2日間連続ゴルフプレーの結果の体験的筋肉痛)
久しぶりにゴルフをしました。
久しぶりとは、昨年の12月初めから、今年の4月初めまでの4ヶ月間、ゴルフをはじめ運動らしい運動をしませんでした。
4ヶ月もやらなかったゴルフを、あまり準備運動もせず、それも木曜日、土曜日と2日間続けて行ったので、その翌日の日曜日から、体のあちこちの筋肉がストレス状態になったのか、疲労と痛みを訴えだしまして、閉口いたしました。
それと言うのも、冬の間運動らしいことはせず、特別筋肉を使うこともなくすごしたトレーニング不足の体と筋肉が、急激に使われたので悲鳴を上げたのでしょう。
ゴルフ当日は心地よい疲れを感じただけで、痛みもさほどなかったのが、2日後から足腰とスイングで動かした腕の筋肉にまで、痛みを覚えるようになってしまったのです。
痛みといっても激痛ではなく、疲れから来る筋肉の張る鈍痛です。
ことに太ももの大腿筋やお尻の肉の大臀筋、すねの前脛骨筋、ふくらはぎの腓骨筋など、腰から下の筋肉全てがはれてしまったかのよう、歩くとズシンと重く感じる痛みで、おもわず歩行ができなくなることもありました。
運動直後でなく遅れてやってくる「遅発性筋肉痛」の典型的な症状ですが、加齢がそうさせるのか、その痛みが長続きするのが、困り者です。
これは自己管理の失敗で、あえてメールマガジンで恥を表ざたにすることはないのですが、こんな体験的な筋肉痛を題材にして、筋肉痛の発生と、治療についてまとめてみたいと思いました。
ご承知のように筋肉は、収縮と伸張の繰り返しの中で力を発揮し、それが肉体の運動となります。
この収縮と伸張の筋肉は「骨格筋」と呼ばれるもので、骨に接続した筋肉で、骨に接している腱と筋腹からなっていて、収縮する筋肉を屈筋、伸ばす筋肉を伸筋といいます。
この筋肉は数千の筋繊維の束で、それが筋膜でおおわれ、この筋繊維が収縮と伸張を繰り返しているうち、力が減少し疲労してきますと、これら筋繊維の周辺結合組織に損傷と炎症が起り、それが筋肉痛の大方の原因となるようです。
ことに筋肉は収縮時より伸張するとき負担が余計かかり、傷むようで、坂道を登る収縮筋肉より、坂道を降りるときの伸張筋肉が引き伸ばされ元に戻れず傷つき易く、伸びたときの筋肉のほうが負担も傷みも多いようです。
ことにそれが老化した筋肉なら、弾力性を失っているだけに顕著で、筋繊維の損傷と炎症が激しくなるようです。
一説には、疲労物質の乳酸が筋肉の毛細血管に残り、酸素供給を阻害するので鈍痛が起きる原因とされています。
肩こりの原因がこの乳酸によるものと理解されている現象と同じといえます。
いずれにしろこれらの筋肉疲労と筋肉痛は、筋肉を休めることが肝心というより痛いのであまり動かず、日曜日1日じっとして過ごしましたが、月曜日から仕事に出かけるため、寝ても入られず動き出しましたが、痛みはそのままでした。
体の動きは痛さのため緩慢ですが、頭の動きは差し支えなく、傍目にも筋肉痛は分かりませんから、仕事には支障はありません。
この傷みも日柄物で、1日1日と経過しているうちに、薄紙をはがすようになくなり、3日目の火曜日は昨日の月曜日よりつらくありません。
さて痛みの正体に乳酸があることはすでに知っていましたので、この乳酸を早く代謝させ、乳酸の生成を抑制するのに、クエン酸を摂取することがよいということで、日曜日には、かんきつ類を沢山食べ、普段あまり食べない梅干を朝食に取ったりしました。
ただ急にそんなことをしても、即効性があるわけではなく、傷ついた炎症を起こした筋肉には変わりがありませんでした。
さらにもう一つの回復法に、筋肉を構成しているタンパク質アミノ酸の供給による、筋肉の損傷回復が大切だという理論もあります。
私は幸い、大豆タンパク質をバイオ処理したペプチドアミノ酸製剤を製造販売しているもので、その商品を量を少し多めに、就寝前毎日摂取しました。
また日曜日、月曜日と、睡眠を普段より多く約8時間熟睡しました。
普段夜中に一度小水のため便所を使うのですが、疲れていたせいか朝まで起きることなく、目覚めも健やかで、火曜日の朝は筋肉痛が和らぎ、苦痛ではなくなっていました。
タンパク質が急に効果があったと言い切ることはできませんが、痛んだ筋肉の修復には少しは役立ってはいるのでしょう。
日曜日に感じていた痛みが、うそのようになくなっていることは確かです。
老人になると細胞の新陳代謝が鈍くなるので、疲労物質の代謝も、筋肉の傷んだ箇所の回復も遅いものと聞いていますが、睡眠とタンパク補給が役に立ったのではないかと思います。
ただし、トレーニングも準備運動もせず、長い期間休んでいた筋肉に急に負荷をかけることは、慎まなければならないと身をもって体験をしました。
筋肉痛から4日経過した今は水曜日、うっすら残る筋肉の痛みは少しありますが、普段と変わりない日常が遅れます。