〜東京オリンピック目標の7人制ラグビーチーム〜
(「挑戦創和と文武一通」の精神はスポーツ選手の鑑)
「サムライセブン」とは、昨年2013年10月発足した、7人制ラグビーのクラブチームの愛称で、東京オリンピックを目標に発足した出来立てほやほやの集団です。
その代表である吉田義人さんと副代表の村田祐造さんが、さる3月25日私どもに訪問され、このチーム発足から7人制ラグビーの現状、東京オリンピックまでに優秀な日本チーム立ち上げ、開催国として恥ずかしくない成績を残したい、そのため「サムライセブン」を発足させたいきさつを熱い思いで語られました。
代表の吉田義人さんは、ラグビーファンならご存知の日本を代表するラガーマンで、全盛期の明治大学その後の日本代表として活躍した選手で、俊足を飛ばしてピッチを走り回った実績を持った有名選手です。
母校の明治大学ラグビー部監督を退いた後、この7人制ラグビー普及と、オリンピックを目指すチーム造りに情熱を傾ける45歳の熱血漢です。
さてご承知のよう、東京オリンピックの開催は、2020年の夏ですが、その前のブラジルのリオデジャネイロ大会から新しく採用された競技種目が2つあることをご存知ですか。
ゴルフともう一つがこの7人制のラグビーです。
ゴルフ競技についての説明は、いまさら必要ないでしょうが、7人制ラグビーには不案内の人がいるかもしれません。
ラグビーというと1チーム15人の選手、相手チーム合わせると合計30人の選手が、楕円形のボールを追い、広いグランドを縦横に走り回り、ぶつかり合う肉弾戦の激しいスポーツを連想する人は多いと思いますが、7人制のラクビーは初めてだ、あったことも知らなかったと言う人が多いのではないでしょうか?
それだけ7人制ラクビーの日本での知名度は、低いということになります。
しかし世界的にはかなりポピュラーなスポーツで、1883年スコットランドで生まれた長い歴史を持ち世界大会も古くから行われ、ワールドカップ的な競技会も50数回目に及んでいる、伝統的な競技です。
少しこの競技の説明をしますと、グランドの広さも使用するボールも基本的ルールも、15人制のラグビーと変わりませんが、競技する人数が1チーム7人、敵味方14人が広いグランドを駆け回ることが大きな違いです。
それだけに1人1人の活動範囲も広く、また身体能力も優れたものを必要とします。
活動量も15人制ラグビーの数倍の運動量になりますから、前半7分、後半7分合わせて14分の競技でハーフタイムも1分と、試合開始から終了まで15分間と言う短かさ、競技のスピード感、勝敗の判断も観衆にわかりやすく、楽しめるスポーツということもあって、オリンピックに採用されたようです。
ご存知のようオリンピックの精神は、全世界の人類が、国境を越え勝負にとらわれず参加することに意義がある大会で、個人競技は当然1人ですから、小さな国からも優秀な能力があれば参加できますが、団体競技はその人数の多さが問題になり、物理的に参加不可能の国も現れます。
ラグビーも伝統ある紳士のスポーツですが、15人の人数をそろえる必要から、全世界が参加するのに無理があり、7人だったら参加の可能性が高くなるとの判断が採用の重点でした。
もちろん面白さとスピード感、競技時間の短さのメリットも加味されました。
オリンピックの競技で、メダル獲得の栄冠を勝ち取る誇りは、各競技団体が独自に行っている世界大会の栄冠より価値があるとの判断が働く今日この頃です。
それだけオリンピックが持つステータスが非常に高いということです。
そんな背景からラグビー人気も、15人制からオリンピック正式種目の7人制に移行しただけに、中学高校などの学校ラグビー部の創設も、7人の部員獲得なら容易で、学校内部員だけでの練習マッチもできるようになります。
15人制ラグビーは少なくとも30人以上の部員が必要で、男女共学の高校などではなかなか部員が集まらず、創部を断念している学校もあるようですが、7人制なら創設するところも増えると思われます。
また小学校から中学までのジュニア、高校から大学、企業の運動部、街のスポーツ青年の好事家が集まるクラブチームまで、普及度は幾何化級数的に拡大することが予測されます。
それをさらに増幅させると思われるのは、7人制ラグビーがオリンピックでは、男女とも行われることで、各地に男性のリーグ、女性のリーグが誕生することでしょう。
近頃は野球やサッカーの人気に、すっかり押されっぱなしのラグビーですが、7人制ラグビーがラグビーの競技人口と愛好家を増やすことになれば、ラグビー人気上昇の起爆剤になるでしょう。
このような、スポーツ界の新しい流れに合わせて立ち上げたのが「サムライセブン」です。
吉田代表も「私の現役時代、国立競技場が満員になる人気があったラグビーが、観客動員が少ない現状になってしまいました」と認め「オリンピック参加も含め、7人制が国民に愛される人気スポーツになると信じます」と結びます。
「それがためには、国際的に7人制ラグビー先進国と同等に勝負できる選手とチームを作りをしないといといけません」続けて「現状は15人制のチームの中から適応力をみて、にわかチームを作っているので、ちぐはぐなところがあり、7人制専門メンバーではないので、これでは勝てません」と解説します。
そんな日本の現状を解決するには、ラグビー経験者にとらわれず、あらゆるジャンルのスポーツから意欲と身体能力と情熱を持った人材を集めて新しいチームを作ろうとしているのが「サムライセブン」の計画です。
そのトライアウトは昨年行われ、各界から集まったスポーツ実践者の中から、走力(スピード)敏捷性(アジリティー)基本体力(フィジカル)を採点し、残った選手の中からさらに、吉田代表監督の鋭い選考眼にかなったサムライチームが出来上がったようです。
「このチームはあくまでオリンピック出場を目的にしたチームで、基本的にはアマチュア団体です」
ということですが、オリンピックにはそう簡単には出場できません。
まず出場チームは12と決められています。
他の団体球技も同じですが、開催年の前2年間のワールドカップで上位4チームと各地区の予選を勝ち得た6チーム、開催国と残りは選考が行われ出場が決まるようです。
リオデジャネイロまでに実力を高めるのは難しいが、東京は開催までには6年あります。
開催国のメンツにかけても恥ずかしくないチーム造りをして、実力人気とも勝てるチームにする努力と時間はあります。
吉田代表監督もそこを強調します。
「強く優秀な身体能力だけでなく、人間的にも紳士淑女でなければいけません。
心身の鍛錬と人格形成がこれからのスポーツ選手には大切です」
ラグビーは英国発の紳士のスポーツで、レフリーのジャッジは絶対的で、ラフプレーを犯した選手にはシンビンという競技停止の罰則規定が設けられたり、プレー中の反則は相手方が有利になる判定など、厳しいルールの中で行われるもので、まず勝負よりも正しいマナーを要求されます。
そんなスポーツで育った吉田さんが創設した「サムライセブン」発足の理念を、ホームページから引用してみますと、
まず1番が「戦いに挑みながら和を創る『挑戦創和』の気持ちが大切で、強いだけでなく和と優しさの精神を持つのが現代のサムライ」と述べます。
2番目は「スポーツと学問との両立『文武一通』で、知力、体力、人間力が集約した人間育成」となり
3番目は「ラグビーは試合が終了したら『ノーサイド』敵も味方もなく、友情がはぐくまれる精神が世界平和へと繋がる」と高尚な理念が謳われています。
このように真のスポーツマンを育てるには、小さな子供のうちからの教育が必要とし「サムライセブン」は子供スクールの開校にまで、計画実行をしています。
すなわち「文武両道」の精神の陶冶です。
往々にして優秀な選手は必ずしも学業優秀といかない現実を、可能な限り勉強もスポーツも一流、なおかつ礼儀正しく、人には親切で思いやりのあるスポーツマンを育てることが創立理念のようです。
今回私どもとの会合の目的も、子供スクールの生徒の、体を育て身体能力を向上させ、なおかつ学業も向上させうる「サプリメント」の提供の話が基本にありました。
たまたま私どもは、プロ、アマチチュア双方に愛される大豆タンパク質をバイオ処理した、機能性プロテイン商品を販売しております。
その効果のほどを人づてに知らされ、その内容の詳細も知りたくて訪問されたいきさつもあります。
また子供用専用のタンパク商品で、野菜のエッセンスを添加した「ジュニアプロテイン」もあり、子供たちの体力と学業向上に試用してみたい考えもあってのことです。
ご承知のようにスポーツ選手は、大人も子供も男女問わず、体力と筋力と持久力が必要です。
また試合中に起こる様々な変化に対応できる判断力、洞察力発揮できるスマートな頭脳も大切です。
さらに活動が激しいラグビーなどは、酸素供給量が人一倍多く、その酸素は体内で活性酸素(フリーラジカル)を作り、その消去のため細胞、筋肉は疲労し、心臓と肺、脳はかなりの負担を強いられ、血管は緊張し脳細胞への血流も問題を起こします。
この活性酸素が選手寿命を短くする要因にもなってもいます。
私どもの商品の特徴は、この活性酸素を除去する能力が高く、更に消化吸収が早い植物性プロテインが、傷んだ筋肉の疲労回復の迅速となります。
当然、血流の正常化があって、脳細胞への血流も尋常、そんな働きの総合点が文武双方の向上になり、子供だけでなく現役スポーツ選手の能力を高めることができます。
このような機能性プロテインが、「サムライセブン」だけでなく、スポーツ愛好家の多くの人が使いましたら、競技能力の向上は勿論、体力と筋肉増強、さらに血流の健全化もあり健康面の強化にもなります。
何れにしろこの会合で知りえた「サムライセブン」発足の理念には私どもも賛同し、日本のスポーツ界のエポック(新時代)を作る起爆剤になることを期待しました。
私も学生時代ラグビー部に籍を置いて練習に励んだ過去がありましたが、いろいろな事情で継続できずドロップアウトした経験があり、いまでもラグビーのファンのひとりです。
そのラグビーに新しい7人制の風が吹こうとしています。
ましてオリンピックを目標に素晴らしい理念で発足した「サムライセブン」は、この風の中大きく羽ばたこうとしています。
その組織を発足させた、代表と副代表二人の話を聞くにおよび、私たちのできる範囲で精一杯の応援をしなくてはと、ラグビーファンの一人として感じた今回の会合でした。