老人のシルバー川柳

 ~衰えゆく脳細胞刺激のための詩作~
(健康、猛暑、政治、時の話題、生き方など)

昨年老人たちが作る「シルバー川柳」に触発され、自分なりの川柳を作り
このメールマガジンで発表しました。

コロナ期間を思い出し、また老人になった仲間を題材に作りました。

「面白かった」といくつかの評価をいただいたので、再度挑戦をします。

最近の話題を取り上げたり、また年老いた私の気持ちを素直に語ったりで
独りよがりです。

まず最初、昨年発表した川柳句を再度思い出しながら。

歳を取りますと、お互い病気が心配、いや病気持ちが多くなります。

その実際を句にしました。

     「同病に お互いニッコリ 同世代」

     「慢性病 医者より解説 うまくなり」

     「クラス会 病気とくすりの 説明会」

     「クラス会 減る人数と ふえる歳」

     「わが財布 重さは札より 診察券」

     「年金調査 まだ生きてると 返事だし」

これらの句を発表してから1年が経ちました。

その間親しくしていた学友、高校と大学の友人3人が不帰の人となりました。

25名で始め毎年開いていた高校の仲間の集会も集まる可能性は4人となり、
私も歩行困難なので、ついに30年間続いた会合も昨年を最後に幕を引く
ことになりました。

時がいつの間にか移り行き、周囲がどんどん変わっていくことに
耐えなばならぬ年齢になったということでしょう。

だが生きているうちは、それなりに懸命です。

力も行動も能力も劣化し何もできないなりに、どうにか生き続けている
脳力を懸命に使い雑文を書いたり、川柳、俳句などにも挑戦します。

そんなシルバー川柳を紹介します。

まず現在の大リーグの話題から

     「翔平と 名付けた赤児に 夢託し」

     「大谷の ホームランだけ テレビつけ」

     「大谷に 視聴率うばわれ プロ野球」

少子化を考えながら

     「おりこうか ヤンチャがよいか 子育ては」

     「子供らの 声も聞こえず 街静か」

     「声もなく 遊びは眼だけの スマホかな」

政治と国際問題も考えて

     「年金の 20年以上だ 裏金は」

     「金が要る 政治にしたのは 有権者」

     「悪口を 言い合う選挙が 民主主義」

     「ロケットで 騙され悲しき 北の民」

     「ゴミ風船 飛ばす能無し 北の人」

     「指導者は やることもなし ゴミ風船」

     「中東の 怨念長く 二千年」

     「戦いの 終わらぬ年の パリ五輪」

     「メダルより メンタル強いか 選手たち」

そうして私の身の回りと、今年の猛暑にいささか疲れた愚痴と、
92歳の年齢からくる処世術をお読みください。

     
     「雑草の はびこる我が庭 荒れ野かな」

     「夏の陽を よけた木陰も 熱たまり」

     「何事も したくなくなる 猛暑かな」

     「猛暑日に 働く蟻に 感心し」

     「あの寒い 冬が恋しい 暑さかな」

     
     「川柳を 作る喜び 老い忘れ」

     「川柳に 挑んだ汗は 脳活性」

     「いつのまに 生きてきたのか 九十歳」

     「物事を 良い意味にとれ 悔いはなし」

     「長生きは 努力ではない 結果だよ」

私は足腰の不全で、少ないけど人の助けを必要な「要支援」の認定を
受けています。

このような人たちが集まる会合が週2回あり、それに出席してます。

70歳過ぎから90歳までの女性が多く、体を動かす軽いストレッチや、
気功を入れた基本的な体の動きなど、肉知的不全をそれ以上劣化させない
運動と、認知症にならないための脳活性のゲームなどやります。

その一つに麻雀があります。

中国で生まれたこのゲームは複雑で、勝ち負けが打ち手の才能と運気に
よって大きく異なります。

それゆえこのゲームは、考えるゲームとしては優れ、ことに衰え始めた
老人の脳活性には最適です。

私は学生時代から馴染んでいたゲームでベテランです。

その経験で麻雀の先生として教えたり、ゲームのメンバーになったりで
楽しんでます。

メンバーの女性の数人がチャレンジ、中には初めて行う人もおり、
そうして数か月過ぎました。

いまはすっかりこのゲームのとりことなり、夢中ですがまだルール違反や
間違いが多く、私にその都度声がかかり教えていますが、その度に
悩んだり笑ったりのにぎやかさです。

こんな風景の川柳もいくつか作りましたが、それはまたの機会に発表します。

年取ってから何かで考えたり判断したり、計算することは脳の劣化を防ぐ
大切な行動で、麻雀も川柳もその道具です。

ボケないためには、川柳、麻雀、ボッチャ、そうしてこのメールマガジンも
そうです。

これからも時々つたない川柳を発表しますのでよろしく。

2024年7月30日
おくむら よしみ