〜脱水が原因、プロレスラー高山選手の脳梗塞〜
(スポーツ選手と活性酸素の危険)
私の知人にプロレスラーの高山善廣さんがおります。
身長196センチ、体重125キロ大型選手で、
金色の長髪は高山さんのトレードマーク、
プロレス界での活躍は私が申し述べる必要のない有名選手です。
その高山さんが7月28日のテレビ東京の番組「主治医が見つかる診療所」に出演、
10年前の2004年8月、大阪市立体育館でのタイトルマッチ戦直後、
発症した脳梗塞からの奇跡的な生還を果たしたエピソードを淡々と語られていました。
番組のテーマは「夏場の脱水症と脳梗塞の危険」ですから、
プロレスという激しい動きで沢山の汗をかくスポーツと、
超満員の熱気あふれる真夏8月の体育館、強健な肉体を持ったレスラーの脱水症で起きた発症は、
うってつけの実例だったのでしょう。
この高山さんと私は、かれこれ十数年ぐらいの付き合いになるでしょう。
私どもが製造している健康食品の愛用者として、私の会社にもよくお見えになりますし、
私の会社が出展している健康食品の展示会にも応援に来ていただく仲です。
それですから、司会の草野アナウサーや主治医の先生方の質問に答えている高山さんの話は、
すでに高山さん本人から直に聞かされていただけに、先刻承知をしていました。
番組の中でも出演者一同が認めていた強運に恵まれ、
脳梗塞というスポーツ選手の選手生命を失いかねない難病からの復活は、
まさに奇跡と言っていいでしょう。
その復活を可能にした物理的条件と生理的な強靭さが、
高山さんを死の淵から救い、少なくとも半身麻痺から免れたのです。
退院後、私達の事務所に来られた高山さんは
「脳外科の専門病院が車で10分ほどの所にあり、
カテーテルのバルーン治療で、詰まった血管を広げることができ、
手当てが早かったので助かりました」と、
近距離に優れた病院と医者がいた物理的条件が、幸運だったと述べていました。
テレビ番組の中でもコメンテーターの腦外科専門医から
「発症から30分以内に日本でも有名な脳外科病院があったこと、
また対応がが迅速で的確だったことにより、重篤な症状にならなかった」
と説明があり、発症直後の高山選手の梗塞状態と、
その後回復した脳内画像を見せながらの説明は、説得力がありました。
「その原因は極度の脱水症で、血液がどろどろになったことだと思いますが、
それ以前に前兆があったはずです」の質問に
「その前日の試合は、冷房のない会場で暑くて汗をかき、
何となく体に力がはいらず、また当日の試合も体の動きが悪く、
キックも張り手も手足の感覚がなかった」と高山さんは答えます。
これは完全に脳梗塞を知らせる前兆症状ですが、
強健な体力と若さを誇る高山さんには、単なる疲労ぐらいにしか思えなかったのでしょう。
まさか身体の水分不足、脱水からくる脳血管の異常など思いも付きません。
さらに高山さんの話によれば、水そのものはあまり飲まず、
のどが渇けば水の代わりはビールかコーヒーで水分補給をしたつもりでした。
食生活は仕事柄、体力と筋肉増強とスタミナ保持のため、ビーフステーキや
焼き肉、気が乗れば友人や仲間などと夜の街への彷徨がそれまでの生活パターンだったようです。
ご存知のよう、ビールやコーヒーは利尿効果が高く、かえって脱水になる危険があり、
脂肪分の多い肉類は血液がドロドロになる高脂血症の引き金、
水分不足の体に血液ドロドロの血管は、脳梗塞発症の条件がそろい過ぎていたともいえます。
ましてプロレスという激しいスポーツ、トレーニングも欠かさず行うには、
肉体のエネルギー燃焼のため、かなりのカロリーを消費します。
カロリー燃焼にはより沢山の酸素が必要になり、多く取り込んだ酸素の一部は、
体内で活性酸素となって、細胞や血管などにダメージを与えます。
また血液の中の活性酸素は、脂肪を酸化させドロドロ血液のアテロームの原因となり、
また動脈硬化の原因ともなり、血管障害の引き金となります。
スポーツ選手と活性酸素の発生は、
一般の運動をあまりしない人の数倍あると思っていいでしょう。
目に見えないこの活性酸素の被害は、肉体を知らずの内に傷つけますので、
酸素供給量を多く必要なスポーツ選手ほど、
この活性酸素によって細胞や血管などの傷みが多く、
その対応に神経をつかわないと選手寿命にも影響しますし、長命が約束されません。
高山さんもその中の一人だったのでしょう。
リハビリ中、私の事務所を訪れた高山さんは、
水を飲まなかったのが発症原因ということで
「体の脱水から来た症状ですから、今は一日6リットルほどの水を摂ります。
またほとんど肉を食べません、食べようと思わないし、受け付けなくなった、
酒も飲まなくなった」と談笑します。
レスラーに必要なエネルギー源はどうしてるかの問いに、
タンパク質は魚と大豆、たまに鶏肉を食べていると語っていました。
その大豆のタンパク質の補給の一つに、私どもの商品があります。
その商品は大豆粉末からタンパク質だけを分離抽出し、
脂肪皆無のペプチド化したスポーツ選手向けの植物性タンパク質で、
商品名は「バイオアスリートP3」ですが、この商品には活性酸素を除去する、
抗酸化物質SOD=LIKEが混合されています。
これが高山選手のリハビリと栄養を補助する重要なアイテムで、
通常の選手の3倍量ぐらい摂取しますと、さらにバランスのとれたアミノ酸が、
体力、筋肉増強とスタミナ補給となるようです。
「まだ手足がしびれるから、復帰はできませんが、
目下リハビリのためトレーニングは始めました」
リハビリのためにこの大豆タンパク商品と、さらに抗酸化力が高く、高脂血症に
効果が高い、血液循環を良くする、私どものもう一つの商品「バイタリンZ」をプレゼント、
病後の回復必需品として摂取してもらいました。
そんな関係もあって、病で倒れてからの食生活と闘病生活、
またテレビ出演したタレントとしての仕事ぶりなど、
一部始終を話され「必ず再起しますからどうかよろしく」と結んでました。
そうして2年後、誰もが想定できないほど早く現役復帰し、
その後には「再発を防ぐためにも」と「筋肉の衰えを無くし、
いつまでも若いパワーある肉体を維持するため」と、私どもの商品に信頼を置き使い続け、
またいろいろ同業者にも勧めているようです。
高山さんに言わせると
「リング上では平気な顔をしているが、10分20分戦うと息が上がりバテてくるが、
これを飲んでいると長持ちして疲れないのだ」と今でも頼りにしてます。
さて、高山さんに発症してた「脱水による脳梗塞」はことに夏場に多いようです。
それは暑さからくる発汗で体内の水分がなくなり、
水分だけでなく電解質の塩分イオンも欠乏し、からだの恒常性が失われ、
知らずの内に血液が粘質となり循環が悪く、
血管に負担がかかり高脂血状態からくるアテローム脳梗塞の発症へとつながるようです。
そもそも脳梗塞は、寒い冬に血管が狭窄し発症が多くなるイメージがありますが、
暑い夏の発症も馬鹿に出来ないようです。
熱中症の項でも触れましたが、ことに血管が硬くなっている高齢者は注意が必要になります。
というのも水分補給ができず、本人が気が付かないうちに体が脱水症状になる危険があるからです。
高齢者の脱水症状になる生理的条件を述べますと、
・水分を蓄積する筋肉量が減少している
・基礎代謝が減少しし水分蓄積が減る
・細胞数が減少し内液が減っている
・のどの渇きを覚えない
・夜間のトイレ回数を増やさないため水分を取らない
・水分を摂取しようとする意識と意欲が低下する
などがあげられます。
もっとも高齢者だけでなく、脱水脳梗塞の危険は40代50代の働き盛りにもあります。
ことに肥満、高脂血症、高血圧、糖尿病、ストレス、喫煙、多量飲酒、
そこに脱水が重なりますと、危険は倍加します。
ちなみに体重50キロの人の身体の水分は、
飲み水だけでなく3度の食事から約1000ml摂取しています。
その他、お茶やジュース、コーヒーなどに含まれる水分が1000ml、
合計2000mlが1日の平均量です。
夏場の暑い時の水分量目安としては、成人の体重1キロ当たり40ml以上、
70キロの体重では少なくても2800mlとなります。
いずれにしろ私たちは、生きているだけで呼吸と皮膚からの代謝呼吸で、
1000mlの水分が蒸散されています。
それと発汗と大小便、唾や痰、鼻水、涙、など水分消費は様々です。
それらを合計しますと、夏場は2リットル以上の水分摂取が必要で、
こまめに水を取ることが脳梗塞の予防の第一でしょう。
ただし水だけをいっぺんに多量に飲むのも体のバランスを壊し内蔵を冷やします。
こまめに喉の渇きを覚える前に飲むことが大切です。
まだまだ暑い夏が続きます。
脳梗塞だけでなく熱中症も注意しましょう。