カナディアンフミンを利用した畜産業のすすめ
フミン物質とは
・植物などが微生物による分解を経て形成された最終生成物 ・糖や炭水化物、タンパク質、脂質などに分類されない有機物画分のことを指す
フミン物質の成り立ち
フミン物質の化学的特徴
・金属イオンとの強いキレート結合力
・多くの官能基を持つ
・加水分解により糖やアミノ酸を生成
無機微量元素とは
・フミンには生体の機能維持に必須なリン、カルシウム、シリカ、マグネシウム、鉄、亜鉛、マンガン、ナトリウムなどの無機微量元素(ミネラル)が含まれる。
・これらの無機元素は細胞電位を正常に維持、細胞内外の水分量を維持、酸塩基平衡を維持、酸化から組織を防衛、様々な代謝を行うなど生命維持に必須な物質である。
生体に対するフミン
フミン物質は微量元素をキレート(捕まえ)吸収しやすい状態で生体に渡し
↓
生体を正常な状態に近づけ、本来の能力を引き出すことをサポート。さらに生体に不要なものは捕まえ排出を助けます
飼料中のミネラル吸収は十分でしょうか
フミンは栄養吸収を助けバランスを整えます。
飼料から吸収される粗蛋白や粗脂肪が十分でも微量元素が足らなければ、バランスが悪ければ本来の成長は望めません
桶のそれぞれの縦板のうち一つでも高さを満たさないものがあれば、水はそこまでしか溜まりません
カナディアンフミンの実例 養豚
テスト | 離乳子豚へのフミン酸添加飼料給与が発育と新鮮便に及ぼす影響 |
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場所 | 田淵 賢治・上原 力・今雪 幹也 香川県畜産試験場研究報告第 45 号(2011)29-32より抜粋 |
結果 | 【発育・飼料効率】 離乳後6週間のHNC フミン酸0.5%給与区は554g±69、対照区は545g±67 であった。5~6週においては対照区と比較して有意に発育が優れていた。(補足 飼料消費量 フミン区36.9kg-対照区42.7kg= -5.8kg 改善率13.6%) 【新鮮便の検査】 硫化水素およびメチルメルカプタン濃度については6日以降の濃度においてフミン酸0.5%給与区の濃度が低下した。新鮮便の成分では フミン酸0.5%給与区の全窒素の割合が増加しC/N 比、リン酸全量、カリ全量が低下した。全炭素に差はなかった 【結果】飼料効率上昇 臭気低下 |
カナディアンフミンの実例 消臭効果
アンモニア消臭試験 | プロピオン酸消臭試験 |
試験:日本食品分析センター
プロピオン酸消臭試験
【神奈川中央養鶏協同組合様】 |
カナディアンフミンの実例 養鶏消臭
鶏糞堆肥発酵の様子 | 完熟発酵鶏糞 |
写真:神奈川中央養鶏農業協同組合